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モノリス型システムの
クラウドネイティブ化

長年使い続けたことにより肥大化し変更が難しくなった既存システムを、クラウドネイティブで変化に強い仕組み、
マイクロサービスへと生まれ変わらせます。

2025年の崖への対応

現在、多くの企業で利用されているシステムは、1つのシステムに様々な機能を拡張する形で成長してきました。肥大化したシステムは機能の追加、変更に莫大なコストと時間がかかります。さらに2025年以降、これらの古い技術で作られたシステムを維持・保守してきた技術者が定年を迎えます。「2025年の崖」と呼ばれるこの時期を境に、多くの企業のシステムが、ビジネスの変化についていけなくなることが懸念されています。我々は確実に起こるその事象に対応すべく、変化に強いシステムとはどうあるべきか、またどうやってその姿へ既存のシステムを移行していけばよいかという課題に、内部のプラクティスや研究を通じて向き合い、お客様と一体になって生まれ変わらせることを目標に掲げ、取り組んでいきます。

2025年の崖への対応 2025年の崖への対応

アジャイル型開発へと移行

ソフトウェアとは目に見えないものであり、その品質は不確定要素と如何に対峙するかということとイコールだと考えます。我々はお客様に高品質なシステムを提供するために、社内でプラクティスや研究を通じて、数多くの失敗例を積み上げることを活動指標としています。多くの失敗は、不確定要素を抱えたソフトウェアの正しい、あるべき姿を浮かび上がらせてくれます。また開発手法においては、従来のウォーターフォール型からアジャイル型へと移行させ、開発スピードを上げ、小さな仕様変更にも柔軟に対応します。これらの活動を通じた成果として、高品質なシステムをお客様に提供していきます。

アジャイル型開発へと移行 アジャイル型開発へと移行

マイクロサービスの構築に向けて

「2025年の崖」へ対応するために、マイクロサービス型のシステム開発ノウハウを蓄えることを直近の目標に定めています。クラウドネイティブなマイクロサービスの実行環境としてDockerをはじめとしたコンテナ技術、Kubernetesのようなコンテナオーケストレーションを活用していきます。システム開発と一言で言ってもシステム開発のプロセス、技術は時を経るごとに変化し、これからも変化し続けるものです。その変化にしっかりと追従し、未来に向けて準備をすることが我々の使命だと考えています。2020年4月「先端技術R&D部(現・先端技術R&D本部)」が創設され、新技術を活用した開発やより良い活用に向けた研究、既存技術の改良などに力を注いでいます。

若林 篤史
先端技術R&D本部
本部長
若林 篤史Wakabayashi Atsushi

挑戦と失敗こそ糧となる

先端技術R&D本部は、既存システムを生まれ変わらせるべく、変化に強い仕組みとしてマイクロサービス化について技術面、プロセス面、アーキテクチャについて研究開発を行う部署です。我々の組織の重要な指標として「失敗の数」を掲げています。この指標を用いて、多くの課題を自ら見つけてチャレンジしています。テストの設計やプロセスについても当然力を注いでいますが、もう一つ大事な点として、そもそも不具合が入り込みにくい仕組みとはどういったものかを常に考え、アーキテクチャや構築プロセスも見直しを重ねることを重視しています。

長く役に立つシステムを作りたい。

私はソフトウェアを「作る」ことと「動かす」ことの両面について業務経験を積んできました。その経験を活かして本当の意味で長く役に立つシステムとは何かを追求していきたいと思っています。中小企業は非採算部門を持たないところが多いですが、セリオは未来に向けた取り組みとして、非採算部門である先端技術R&D本部を持っています。新しいことに挑戦できること、社員が成長できる仕事を選択できること、それがセリオが掲げる目標であり、セリオをさらに強くすることにつながっていくでしょう。